任意売却の事例 |
私たちは、住宅ローンの悩みについておこたえします。 |
相談にこられる方は我々にすべてを話す方はまずいません。きっとあなたもそうであろうと推測します。
悪い事ではないのですが我々に依頼することになれば多かれ少なかれわかってきます。又、後でわかったためその対処が後手を踏むケースが多いことも付け加えておきます。
ここに書かれていることは相談にこられた方々の100%の真実は書かれていないわけです。ただ当社の経験から1つ1つの案件に対し経験上、「こうではないのかな、本当は」といって付け加えた部分もあります。しかしそれは80%以上の確率で間違っていなかったことも事実です。このようなことを踏まえ、ほんの一部の例を書きましたのでお読みになって下さい。
あなたの悩んでいる事情と似ているケースがあれば幸いです。 |
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事例@ 練馬区に住むS.T さん(56才)の場合 |
S.T さんは上場会社の工場に30年以上勤務しており妻と2人の娘さんがいるごくごく平凡な真面目なサラリーマンです。平成6年長女が短大を卒業したことからマイホームの購入を決めました。
46才のときです。駅から徒歩10分という生活利便性の良い戸建です。
土地52坪、建物4LDK32坪で価格4600万円頭金も1000万円あり当時の年収780万円、諸費用も入れ、購入時5000万円かかり、公的融資で4000万円を借入、ゆとりステップ償還、ボーナス併用と販売業者のいわれるままに決め融資をうけました。最初の5年間は年間返済額180万円。
返済は順調に進み長女は平成10年結婚、次女も短大を卒業し養育費の負担もなくなり、ホッとしていた頃です。
平成不況のあおりはみえていたものの、まだ返済は困難という状況ではなかったようです。ところが5年経ち通常の返済(ステップ償還後の支払い)になりS.Tさんは毎月の返済に追われるようになります。一気に年間返済額が280万円になりボーナス月は60万円以上の返済になりました。更に支給される給料は年間10万円ずつ下がりはじめ5ヶ月以上支給されていたボーナスも、3ヶ月が2ヶ月へと下がっていきました。 |
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不動産業者から紹介を受けたときは生命保険も、解約し次女の給料からもあてにして返済をしていたそうです。S.Tさんは56才にしては白髪頭で、ここ1年間毎月の支払いで頭をいため60才過ぎのようにみえるくらいでした。当社に来られた時は、覚悟しているのか2ヶ月後のボーナス払いも出来ないので売却に残った借金は少しずつでも払いたいとのことでした。次女も同席し3人で話しをしました。
我々は銀行に相談すればまだ解決策はあるというと「もういいです」の一点張りです。気の小さい、やさしい真面目な方なのでしょう。銀行とのやりとりも嫌なのでしょう。というよりできないのでしょう。
我々が交渉すると伝えたのですが、「売る」の一言しかいいません。
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ローンの残高は第1順位、第2順位で 計3200万円物件価格は
2000万円がいいところです。
本人の希望とおり専任媒介契約後1980万円で購入者があり諸経費を除いた1900万円が債権者に払われSTさんは月々2万円を債権者に支払うということで決着をつけました。
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〈後記〉
この案件はS.T さんの強い希望があれば売却にはいかず何とか処理できたものです。S.Tさんの1年間悩んだ結果が、つぎのような損失額です。 |
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後記部分での計算 |
・頭金 |
1,000万円 |
・当初5年間の返済金 |
900万円 |
・その後5年の返済金 |
1,200万円 |
・残債務 |
1,300万円 |
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・計 |
4,400万円 |
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S.Tさんは、10年程で4,400万円の金額を失うことになり何と借家に住んでいれば40万円位の邸宅に住めたことになるわけです。 |
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